先生たちの声:大切なのは、「いじめ」の加害者だった子どもたちにも「気づく」チャンスが与えられること。
茅ヶ崎市・看護師、児童養護施設職員(40代・女性)
なぜ、このプログラムに興味を持ったのでしょうか?
私は看護士として病院勤務の傍ら、学生の頃より障がい児や障害者のサポート活動をしていました。
いじめが社会問題としても大きく取り上げられるようになった頃、勤務先にもいじめ専門の窓口ができ、私も心身に傷を負った子どものケア、高齢者への介護虐待、親から子への虐待、ネグレクト児のケアを担当するようになりました。しかし、仕事にも慣れてきたころ、私は一番守らなければならない自分の子どもがいじめにあっていたことをはじめて知りました。そしてその時には部屋からも出ることができない状態になっていました。今まで専門として「いじめ」と向き合ってきたつもりが、身近なケースに対応できなかったことで、仕事に対しても全く意味が感じられなくなり八方塞がりの状態で先が見えない日々でした。少しでも手がかりをと、いろんな情報を集めていた時にこのプログラムを知り、「これだ!」と強く感じ、「今後の私の指針になるかも」と思い受講しました。本当に必要な時に参加でき感謝しています。
実際プログラムをご覧になって、どのような効果があると思いましたか?
「スクール・バディ」に参加をした子どもたちの中には「いじめ」の加害者側の子がいた、というところにこのプログラムの本当の意味、役割、必要性が明確に表われていると思いました。「いじめ」をしてしまった子どもが自分自身のした事をさまざまな角度から考え「気づく」ということが、とても大切なことだと思うからです。自らその体験を話し、反省し、今後につなげていく姿勢を見せる・・・それには、まずはじめに、「気づく」ことが必要です。本人に「気づき」という大切な感情を持たせてくれるのが、このプログラムの重要な効果のひとつだと強く感じます。
より良いプログラムにしていくために、どんな点を変えていったら良いでしょうか?
改善点については、まだそこまでたどりついていない自分がいます。・・・ので今後の課題です。