END VIOLENCE 暴力のない社会を目指して  湘南DVサポートセンター

先生方の声

先生たちの声:「外部からの第三者が学校に入って、何の先入観も持たずに生徒たちと向き合うことに価値がある」

藤沢市・中学校スクールカウンセラー(60代・男性)
38年間にわたり小学校教員を経験後、現職

なぜ、このプログラムに興味を持ったのでしょうか?

いじめの発生件数は、統計的には1995年以降減少し、2003年に微増したものの、2004年以降再び減少しつつある傾向にあります。一方で、いじめが深刻化してきているようにも思います。社会の変化が大人や子どもに影響を与え、いじめを深刻化させているのかもしれません。先生方や保護者に見えない、統計的数値に表れないいじめも依然としてあるようにも思います。

私は、不登校や発達障がいのある子どもたちのサポートも行ってきました。2003年頃から、文部科学省調査や新障がい者プラン等によって発達障がいのある子どもの支援にも目が向けられるようになりました。しかし、教員や関わりをもつ援助・支援者たちの理解が十分ではなく、現在もうまく対応できずにいるのが現状です。不登校になっている児童・生徒や発達障がいのある児童・生徒もいじめにあっていましたし、今も皆無ではありません。いじめによって自己肯定感や自尊感情が低くなっていく子どもたちもいます。障がいはその子どもの特性や個性ととらえる視点が提示されていますが、そういう意識をもてない教員がまだまだ多くいるように思います。

いじめ防止・予防対応は、学校の大きな課題の一つだと思っています。
学校教育に「外部からの第三者」として何ができるか考えていた時に、いじめ防止プログラムのことを知って興味を持ちました。

プログラムを受け、又は、学校で子どもたちの様子を見てどのような効果があると思いましたか?

効果が出るかどうかは、いじめ防止プログラムを受け入れる側がどういう狙いで導入しようとしているのか、その目的によって違ってくると思います。このプログラムをいじめの問題解決や指導方法として導入しようとする考え方もあると思います。ワークショップを通していじめは、いじめる人・いじめられる人・傍観している人の全員が関わっていることを共有し、意識化できることが大切だと思います。それは予防にもつながることになると思います。さらには、プログラム終了後の発展的指導をどう進めていくかによっても大きく左右されるように思います。

このプログラムは、外部からの第三者が学校に入って、何の先入観も持たずに生徒たちと向き合うため、生徒たちは普段の学校生活では見せない自分の姿を少しずつですが出すことができるプロセスであり、そこがとても大切な点だと思います。もちろん、外部からの第三者が、いじめの被害者や加害者を直接指導したり支援したりすることはないのは言うまでもありません。

学校は、児童や生徒を指導する立場からのアプローチが多いのは当然のことですが、児童や生徒の気持ちや置かれた状況を理解しようとするスタンスも同時にもちあわせていなければ、いじめの被害者も加害者も心を開こうとはしないでしょう。児童や生徒たちの気持ちをよく聴く姿勢がとても大切だと思います。いじめがあれば、どうしても正論や固定観念で児童・生徒達の関係を見てしまいがちになりますが、いじめられた児童・生徒はもちろんのこと、いじめた児童・生徒も「心を開ける場」が用意されていることがプログラムの有効性をさらに増しているように思います。

このプログラムのポイントは、「スクール・バディ」という児童・生徒を主体にした活動につないでいくことでしょう。いじめに加担する観衆の存在や、いじめに無関心であったり、気づいていても黙視する傍観者の存在がいじめを助長しています。このプログラムは、いじめる側やいじめられる側はもちろん、観衆者や傍観者に働きかける「いじめの連鎖を絶つプログラム」なので、それを発展させる「スクール・バディ」は、とても効果があると思います。ワークショップを通して、彼らがそのことに気づき、自分たちで横の手をつなぎ(「スクール・バディ」)、いじめを予防する行動を起こすことへの対応をすすめることが大切だと思います。

湘南DVサポートセンター TEL 090-4430-1836

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